
土着微生物の培養法
土着微生物の培養法はいろいろあるが、代表的な方法を紹介します。この方法が最も多様な土着微生物を採取することが出来ます。
<1番>杉板で作るお弁当箱状のもの。硬めのご飯。和紙(障子紙か半紙でもよい)。ひも又はゴムひも。ネット。
<2番>黒砂糖。カメ。和紙。ひも又はゴムひも。
<3番>米ヌカ。水。スコップ。むしろ又は菰(なければ稲ワラ)
<4番>赤土。畑の土。スコップ。むしろ又は菰(なければ稲ワラ)
@ 硬めのご飯を用意します。冷蔵庫の残りご飯でもいいのですが、一番いいのは硬めに蒸したご飯です。水分の多い、べちゃっとしたご飯では嫌気性の微生物ばかり採取することになってしまいます。土着微生物は好気性微生物も嫌気性微生物も採取しますが、なるべく好気性微生物を中心に採取します。

A 杉板で作るお弁当箱状のものは、できれば3〜5個用意しましょう。広葉樹林や竹林など、様々な条件の場所に仕掛けて、なるべく多様な微生物を採取します。また、慣れないうちは取り出すタイミングを失敗する場合もあるので、何箇所か仕掛けておけば、どれか成功するからです。
B 杉の箱にご飯を詰めて、和紙でふたをします。周囲をひも又はゴムひもで縛ります。

C 杉のお弁当箱を設置する広葉樹林や竹林ですが、葉が鬱蒼と茂った真っ暗な場所はだめです。逆に太陽光線がよく入って明るい場所もだめです。陰と陽の割合が、7対3が良いとされています。腐葉土が多い場所もいいです。

D 落ち葉の中にお弁当箱を設置すると、動物よけにネットをかけて、上を落ち葉で覆います。
E こうして、気温が20度くらいの春や秋ならば一週間くらいすると、ご飯の表面に真っ白い菌に覆われます。このときに引き上げます。写真はやや過ぎて、黒や赤の嫌気性微生物が出始めたところですが、このくらいならOKです。夏場は2〜3日で出来ます。冬場は時間がかかります。こうして採取したものを土着微生物1番と呼んでいます。

土着微生物1番を同量の黒砂糖でまぶして、カメに入れ、和紙でふたをします。2週間から一ヶ月すると写真のようにどろっとした状態になります。これを土着微生物2番と呼んでいます。このまま保存できます。長期保存するとご飯の粒の形がなくなっていき、味噌のようになります。砂糖の濃度で微生物を寝かせるわけです。


@ 土着微生物2番を米ヌカで培養します。米ヌカの量は米袋1袋(約15s)に対し、土着微生物2番は500gぐらいを目安とします。この時、水を加えて水分調節をしますが、米ヌカ1袋に対して水は10?くらいが目安ですが、米ヌカの水分によっても違ってきます。よくスコップでかき混ぜて、手で握ってみます。その時、だいたい固まるけれど、ちょっと指でふれると壊れるくらいがベストです。水分が多すぎると、壊れません。水分が少ないと固まりになりません。
水分は、最初足りないような感じに思えても、よくかき混ぜている内に、全体に水分がまわってきますので、注意してください。水分調節用に、米ヌカを少しよけて置くといいです。
この水分調整をする水に天恵緑汁やミネラルA液、漢方栄養剤などを混合すると、さらに微生物を活発にすることが出来ます。

A山を作って、上をかますか菰(稲ワラ製)で覆います。なければ、稲ワラの束で覆ってもいいです。稲ワラは水分を調節し、また納豆菌がいるので良いのです。
B毎日切り返して、温度が50度以上にならないようにします。夏場など、気温の高いときは、山を低く作って、急激に温度が上がらないようにします。
冬場は培養しにくいので、ペットボトルにお湯を入れたものを山の中心に入れて、スターターにすると良いです。一度温度が上がり始めたらこの湯たんぽは要りません。
C表面に写真のような白い菌が覆ってきます。切り替えして全体に回るようにします。切り返すのは、菌に酸素を供給する目的もあります。

D全体にまわったら出来上がりです。これを土着微生物3番と呼びます。いわゆる元種です。また米ヌカを入れて拡大培養してふやします。

E 土着微生物3番はプラスチックのコンテナや空気のぬける袋に入れて保存します。
自然農業では、この土着微生物4番を様々に活用します。保存も3番よりも4番で保存した方が良いです。
@ 土着微生物3番に山の赤土と使用する畑の土を混合します。割合は土着微生物3番が200sとすると、赤土は100sと畑の土100sです。
A 混合するときにも水分調整をしますが、3番を培養するときのように、多すぎないように気をつけてください。
B 山を作って上を同じくかます又は菰、又は稲ワラで覆います。
C 毎日切り返します。
D 菌が全体に回ったら出来上がりです。これを土着微生物4番と呼びます。